歯科用CTのメリット
歯科治療において精密な技術を要するものには当然精密な検査が必要と考えられます。
目で見える範囲には当然限界があり、X線によるレントゲン写真が必要不可欠でした。
しかし従来のレントゲンは2次元の情報であり、得られる情報に限界がありました。
インプラントや抜歯、歯周治療、根管治療などで歯科用CTが導入されたことにより、歯や骨の形および質、神経の位置などを3次元的に捉えることができ、より精度の高い治療が可能になりました。

歯科用CTでの診断
- インプラント
- インプラントの埋入には骨の厚み、深さ、幅等の正確な診断が必要不可欠であり、骨の硬さや質も判断可能なので、より適切な材料の判断が可能になります。
- 抜歯
- 歯が埋まっている位置の周囲の骨の状況や神経の位置を把握することにより抜歯自体を容易にしたり抜歯をすることのリスクの判断を正確にします。
- 歯周治療
- 歯の周囲の骨を3次元的に捉えることで、どこに骨の吸収が起こっているか、また歯の根の形を捉えることで正確な歯周治療へのアプローチとなります。
- 根管治療
- 歯の根の先の病状や根管の形状を資格に知ることで、いままでは術者の感や手先の感覚に頼ってきたものが的確な治療方法の選択を可能にします。

歯科用CTについての留意事項
- CTの保険適応
- 親不知の抜歯や根管治療などは保険適応です。
- インプラントでの撮影は保険適応外になります。
- CTの費用
- 保険適応の場合は3割負担の方で約3500円程です。
- インプラントでの撮影は特に費用は発生しません。(インプラントの代金に含まれています)
- CTの被曝量
- 医科用CTでは6900μシーベルトですが、歯科用CTでは60μシーベルト
- 参考までに普段の生活で自然に浴びる被曝量は1日5~6μシーベルト
- 医科用CTの100分の1以下の被曝量となります。